チャレンジ

 

二〇二二年四月一日、株式会社デミックが阪急百貨店うめだ本店十三階に「すし淡鮃(たんぺい)」をオープンさせていただきました。すし淡鮃は食の宝庫『御食国』の一つである淡路島産の海産物の『素材の旨み』を堪能できるグルメスポットになっています。当社は三十年以上前、神戸市にて二百軒の宅配から始まり、その後、全国拡大し四万軒に拡大しました。その過程は同業種同士の戦い「牛乳屋VS牛乳屋」でしたが、最近では数多くの宅配ビジネスモデルが台頭し、それらのほぼ全ての企業が牛乳を取り扱っています。現在、戦いは「牛乳屋VS他ビジネスモデル」へと変化しました。そして、コロナ禍の宅配需要を追い風に「牛乳宅配以外」のビジネスモデルは軒並み上昇に転じています。

牛乳宅配業者に向かい風が吹く中、長年イメージしていたものの、実行できていなかったビジネスモデル変換へ着手することを決意しました。やりたいビジネスモデルは生鮮3品のデリバリー、夕食材料やミールキット、弁当や飲食店の出前など、今あるビジネスモデルのミックスしたような業態を考えています。その魚の第一歩が今回の「すし淡鮃」です。今後は宅配すし業態、すし弁当業態、回転すし業態なども視野に入れながら、どの業態が自分の目指す宅配業態に向いているのかを考えながら挑戦したいと考えます。

 

コロナが終息するであろう今年のテーマは「チャレンジ」。

今年は「趣味チャレンジ」「特技を楽しむ」をキャッチフレーズに、幾つもの飲食店やスイーツ店の出店を計画しています。今回オープンした「すし淡鮃」は、まだ一つ目の事業ですが、多くの経営課題に直面しています。その中でも重要な課題が二つあると考えています。

1.「職人とは?」…料理人の特質は、技術を探求し、自信を持ち、金銭や時間的制約などのために自分の意思を曲げたり、妥協を嫌い、納得のいく仕事だけをする傾向にあるように思います。職人たちを束ねて、共有した目標を掲げ、目標達成のために、役割分担を決め、役割の進捗確認と発信をやり続けなければ目標は達成できないと思います。

2.「チームづくりは空気づくり」…まずは、社員や料理人たちを面談しました。過去の職歴や背景にあるもの(家族構成、趣味、特技など)、考え方を確認し、私からは、それぞれの社員にわかりやすく会社と個人が納得出来る近未来の接点(希望)や少し先の未来ビジョンを説明しました。面談で感じたことは、良いチームを作るには「自由に意見を言える空気づくり」+「仕事を楽しむ遊び心」が最重要だと感じました。

 

「努力は実を結ぶ」と言う言葉がありますが、長い人生の中で、「努力は実を結ばないこともある」と、しばしば思うことがありました。頑張っても、努力しても結果が出ず、それでも諦めずに一生懸命に努力していたら、そのタイミングでは実を結ばなくても、ある時期に急に実を結び「努力は実を結ぶ」ことを実感できたりします。言ってみれば、実を結ぶことができるのは、自分自身の心のあり方によるところが大きいと思います。「心」×「行動」」「結果」「どんな心で」×「何をするか」」「最高の未来」生きていればブレることもあれば、ズレることもあります。でも、実は何の問題もありません。それが生きるということだから。大事なことは、ブレた時に戻る場所がわかっているかどうかだと思うのです。ブレた時の戻る場所、それが「生きる目的」だと思います。未来をどうしたいか考えること、この店がどうなったら最高かを考えること、みんなで考えたいと思います。経営の神様と言われた松下幸之助さんの言葉に「目に見えないところをきれいにすると、見えるところが光りだす」があります。目に見えないところとは気持ちのことだと思います。

2022/06/01