未来を選択

二〇二二年は「終わりと始まり」がクロスする年になると考えています。
約二十年、ビジネス界では「デジタルがリアルを喰っていく」そんな絵面でしたが、二〇二二年はビジネス界以外でも「終わりと始まり」のクロスが起こっていくように思います。
より一層、「リアルビジネスモデル×デジタルビジネスモデル」へ移行、「会社で働く×自宅リモートで働く」へ移行、「リアル会議×リモート会議」へ移行、「動物性食料×植物性食料」へ移行、「自国優先主義×世界の共通ルール(SDGs・持続可能な開発目標)」へ移行など。
この変化の理由を考えてみると、このまま私たちが消費型社会を続けていくと「この地球が終わってしまう」という理由なのかもしれません。二〇二二年は「終わりと始まり」を意識しつつ、牛乳宅配ビジネスモデルから未来の牛乳宅配ビジネスモデルへの移行の準備をやり尽くすような一年にしたいと考えています。それに伴い、この数年間、取り組めていなかった人材雇用、並びに専門職の人材雇用にも取り組みたいと考えています。人材雇用の必要性は、最近一緒に仕事をするビジネスパートナーから「強烈な始まり」が感じられるからです。それに対応するためには平均点の人材より、ほとんど0点だけど、必要な部分だけ百点というメリハリの効いた人材が必要だと考えます。この数年は新卒雇用も行わず、現場の必要性に応じてアルバイトや中途社員を雇用していました。エリア、エリアで人材を雇用し、その全てを現場の管理者に任せていたのが実情でした。しかし、今年からは「強烈な始まり(事業の多角化)」が始まるので、長年勤めてくれている社員の仕事も確保しつつ、新しいビジネスに必要な新たな人材を私自身が中心となり雇用していければと考えています。
私はあまり未来を深く考えて行動してきませんでしたが、一般的に就職や転職を考える方々にとっては「仕事選びが人生選び」であり、人生の大きな分岐点となります。私には独立独歩の歩みの中で育んできた自分なりの決断のルールがありますが、就職者は歩んできた、少ない経験の中から選択をしなければなりません。私なりに「仕事の選び方」を、どのような基準で考え、どんな決断をすればいいのか、考えてみました。これは持論ですが「やりたい仕事」よりも「できる仕事」を選択するべきだと考えています。この考え方はスティーブ・ジョブズの「私は本当に好きなことしか続けられないと確信している。何が好きなのかを探しなさい。あなたの仕事も恋人も。」この言葉に反しますが、私の考え方は、「多くの他者が認めてくれるできることが大事」だと考えています。「やりたい」「やりたくない」「好きだ」「嫌いだ」という人間の願望は、環境や情報など外部の要因で出会う偶然なものだと考えています。何々したい、という願望は偶然から生まれるもの。だから、「やりたい」というのが、絶対的なことではなく、情報が内部化されて、自分の思いとすり替わっているのかもしれません。それに比べて「できる」は偶然じゃない!「できる」は必然だと思うのです!「やりたい」より「できる」を選択するべきだと考えます。私自身の今年の大きなテーマである人材雇用は、その役割に適した人とはどんな人なのか、どこにいるのか、などを考えながら雇用に取り組みたいと思います。
次に求める人材ですが、理想は独立採算制で利益を上げ続けることのできる人です。昔は就職先で人生が決まるという面が強くあったように思います。造船業界なら一生安泰だ、鉄鋼だったら大丈夫、金融なら極楽だ、などと言っていました。それが次に「勝ち組から危ない」に変わり、やれトヨタだ、ソニーだと言うようになり、時代の変化に伴い、業積の良い企業も変化してきました。働くことは大事なことだと思いますが、就職や転職は働くことの選択肢の一つに過ぎないと思います。今の時代に必要なことは、どこで働くよりも自分の価値をどう高めるかの方が重要課題だと思います。今から迎える未来はどんな大きな会社ですら、生き残れるとは限らないからです。企業に頼るよりも自分に頼る方が、はるかに信頼度が高いと思います。社会に出たらそこにあるのは自分の人生。自分の人生をより良いものにするためにどう生きたら良いのか。それを選ぶのは自分自身だと思うのです。
私たちの生きている社会は資本主義です。当たり前ですが、資本主義は競争社会で、競争で勝ち残るたった一人を決める戦いをしています。しかし、たった一人では幸せになれないのではないかとも考えます。資本主義の世の中にいる限り、根本原理は競争。ここは否定しようがありません。勝ち残った先で誰を幸せにする、幸せにできるのか、そんな思いが大事なことだと思います。目の前にある様々なことを選択し、未来を幸せな人生にしたいものですね。

2022/04/01