Column / 社長コラム 社長コラム

2017.07.01

なりたい自分になる

昨年9月より小林麻央さんはブログを書き始めました。「小林麻央です。今日から、ブロ
グを書くことにしました。家族はとても、驚いています。素晴らしい先生との出会いに心
を動かされました。その先生に言われたのです。『癌の陰に隠れないで』時間の経過ととも
に、癌患者というアイデンティティーが私の心や生活を大きく支配してしまっていたこと
に気がつきました。元気になったら元の自分や生活に戻れるのだからそれまでは、誰にも
知らせず、心配をかけず、見つからず、、、と思ってきました。乳がんであることが突然公
になり、環境はぐるぐる動き出しました。そこで、これまで以上に病気の陰に隠れようと
して心や生活をさらに小さく狭いものにしてしまいました。これは自分自身のせいです。
私は力強く人生を歩んだ女性でありたいから子供たちにとって強い母でありたいからブロ
グという手段で陰に隠れているそんな自分とお別れしようと決めました。こんな自分勝手
な情けない理由でごめんなさい。でも、一度きりの人生なので、なりたい自分になろうと
決意できたことはうれしいです。癌になってから1 年以上が経ち、いつものようには身体
が動かなくなった時元気いっぱいの娘や息子を前に途方に暮れる思いでした。子供に、『い
つも一緒にいられなくてごめんね。何にもしてあげられなくてごめんね。』と胸を痛めてる
ママがいたら、あなただけでなく、私も同じですと伝えたいです。今日は、読んで下さり
ありがとうございます。」
麻央さんは人気キャスター、人気絶頂の海老蔵さんと出会い結婚しました。子供にも恵
まれ、誰もが羨む、幸せを絵に描いたような人生でした。しかし、癌を宣告された瞬間よ
り人生は一転しました。死を意識したからこそ、生きることへの思いも強くなり、全ての
ことを深い愛情で受け止めることができるようになったのでしょう。日々のブログには、
覚悟を持って生きているからこそわかる角度で、物事を捉えている言葉が多々あります。
「上手なことではなくて楽しいことを見つけられる人になって欲しいです。そして楽しい
ことを上手なことのためには手放さないで欲しいです。」「私も、病気にならなければずっ
とそのレールで走っていたのかなと思うと、そのレールでは全く見えなかっただろう世界
を今感じていることに感謝しました。そして、どのレールにいても苦しさは絶対あるのが
生きてるってことなのかなと思います。去年の桜は、ひとりで見ましたが、今年は、今日
家族と一緒に見られました。あったかくて幸せで、桜もポカポカして見えました。でも去
年はひとりで寂しかったけれど、人生で一番美しい 心が震える桜でした。そんなふうに桜
を見たことがなかったんです。そんなことを思い出して、やっぱり人生 どんなときも素晴
らしいんだなと感じた今日でした。」
人生はどれだけ生きたかより、どんな風に生きたかが大切なのかもしれません。逆境は
その人に与えられた尊い試練のようなもの。逆境に鍛えられた人は強靭になります。しか
し、素直さを失うと逆境は卑屈を生み、順境はうぬぼれを生みます。素直さは人を強く正
しく聡明にします。昔から偉大な人の人生には逆境、試練がつきものです。一度きりの人
生だから輝きながら生きたい。限りある命を知ることが精一杯生きることにつながるよう
に思います。健やかに、健やかに、、、

参照
KOKORO. 小林麻央のオフィシャルブログ
https://ameblo.jp/maokobayashi0721/
2017/07/01