Column / 社長コラム 社長コラム

2020.10.01

本田健①

コロナ自粛生活により、私の日常も大きな変化をもたらすことになりました。移動のない、食事以外はどこへも行かない生活からか、毎夜夕食後に会社(社長室)へ行き、夜中まで仕事をすることが多くなりました。仕事と言っても、YouTubeや本からコロナ後の経済予測などの情報収集をしながら、あれこれ考える時間(主に自社のビジネスモデルの未来、すなわち自分自身の未来について向き合う習慣)のことです。そんな新しい習慣の中で、最も感銘する人物に出会いました。作家の本田健さんです。本田健氏は1965年8月2日神戸生まれ、自己啓発書作家・お金・幸せ・ライフワークがテーマ、代表作は「ユダヤ人大富豪の教え」です。

本田健氏のセルフイメージについての話にとても感銘したので紹介します。『セルフイメージを2ランクアップした自分になったつもりで生きることが大事。セルフイメージは成功したから良くなるというものではなくて、良いイメージを持った人が結果的に成功する。セルフイメージも無く偶然成功してしまうと、当然ながら一度手にした成功も簡単に手放してしまいます。自分を客観的に見つめて、そこから2ランクアップした自分とはどんな自分かを想像します。そこから今の自分の状態を考えてみます。例えば、自分が何か行動を起こす時、単なる仕事でやるのと、喜びや幸せを得られてやるのでは、行動のエネルギー値がぜんぜん違ってきます。絶えず最高の未来を感じて、自分がワクワクできているかどうか、そんな日常が、とても大事なことだと思います。私は日本人には良いセルフイメージを健全に持てている人は少ないように思います。こんな時期だからこそ、自分の正しいセルフイメージ、良いセルフイメージを持てるようになれたらいいと思います。「自分を褒めるべき時は褒めてもいいんだ」と変えてみてはどうでしょうか。結論は自分がどういうことをやっていきたいか?ってことですね。例えば、役職は平社員だけど係長のつもりで考えてみる。そうなると視点が自然と高くなります。飲食店を経営しているなら、お客さんが十人しか来てなくても、いつも百人来る意気込みでやる。そうなると、気持ち的には全然違うし、結果にも違いが出ると思います。パワフルに情熱的に気概を持ってやっていると現実が何年かで追いついてきます。絶えず最高の未来に、自分がワクワクできるかどうか、が大事なことだと思います。セルフイメージをランクアップして人生を変えるにはどうしたら良いのか。それには自分がどういう人物になりたいのかを考えてみます。そして、想定した人物になりきり、目の前のことをやっていくと現実が追いついてきます。その行為が私たちの器を作っています。器ができれば、それに現実という中身が入ってくる。今、自分に自信がなくても関係ないんです。自信がないからセルフイメージが高まらない、これは全然関係のないことだと思います。こういう生き方をしたいという自分の理想像をはっきりすることが最初のステップだと思います。もしかしたら月末の支払いができないことで、自分が良いセルフイメージを持てない人がいるとします。自分に対する疑いが出てきているはずです。だからこそ、最高の自分を信頼して欲しいのです。なぜかと言うと、私たちの今の問題を解決するには、2ランク上の自分じゃないと解決できないからなんです。今の問題と同じランクにいたら、今の問題を解決することはできません。私たちが2ランクアップしてエネルギー値だけでも大きくなったとしたら、その状態で今の問題を見た時に問題は簡単に解決できます。その問題よりも大きな人間になると、未来のエネルギーを先取りして、そのエネルギー値で現在を生きることができたら、どんな問題も恐れることはありません。』

この本田健氏のセルフイメージについての話を聞いた時に、セルフイメージをランクアップして人生を変えた歴史上の人物が思い浮かびました。その人物は豊臣秀吉でした。1576年、秀吉は北陸軍団長の柴田勝家の与力として北陸の地にいました。柴田勝家と意見が合わず、織田信長に報告せずに北陸から帰ってきてしまいます。信長の怒りは相当なもので、一時は切腹までさせられそうになりました。しかし、多くの助命嘆願に救われ、中国攻めの指令を言い渡されます。1582年、信長が明智光秀の謀反により命を落とすと、秀吉は、光秀を撃つべきと、毛利と講和をまとめ、中国大返しで戻り、見事に光秀を討ち果たします。その後、清洲会議で織田家中の主導権を握ります。1583年、宿敵勝家を滅ぼし、1590年、天下統一を果たします。信長の死後わずか8年でした。信長の訃報を聞いた時に、秀吉は、信長の家臣から、自らが天下人になるというセルフイメージを先取りして天下人になります。セルフイメージをランクアップさせて、見事に人生を変えた見本だと思います。私たちもコロナを機に人生を変えることのできるセルフイメージを持ちたいですね。

2020/10/01