Column / 社長コラム 社長コラム

2015.11.01

情報化

年々、時の過ぎゆくスピードが早く感じるようになってきました。あまりに忙しい日常に疑問を感じ、1日のスケジュールを確認してみました。すると、過去まったく使わなかったことに随分時間を使っていることに気付きました。それは携帯電話を触っている時間でした。携帯電話と言っても電話をかけている時間ではなく、Facebookで経営者仲間から発信される情報の受信、LINEで個人的なコミュニケーションや、グループでくくった部署ごとの情報の受発信と共有に要する時間です。SNSを始めたきっかけは仕事でした。最初はこんなに便利なものは無いと大絶賛でしたが、いつの頃からか頼んだ訳でもない大量に飛び込んでくる情報に、興味を持ち個人的に共鳴できる人の情報を選んで読むようになりました。私にとってSNSは情報を便利に早く収集できる反面、不必要な情報も無駄に見てしまうこともあり、効率が良いのか、悪いのか、どちらか甲乙つけ難いというのが今の状況です。過去電話で話をしたり、文章に書いたりしていたコミュニケーションや情報収集が、今は全てが携帯電話の画面の中にあります。こういう社会を情報化社会と言うのかもしれませんね。
SNSとはソーシャル・ネットワーク・サービスの略。その名の通り社会的な繋がりを作り出せるサービスで、SNSに登録し、誰かと繋がり、日記を書いたり、誰かの日記にコメントをつけたりすることで、情報交換や会話を楽しむことが出来ます。つまり、SNSに登録することで、知らない人や知っていたけれど交流がなかった人とコミュニケーションを楽しむことができます。このSNSの出現により、大きく世の中が変わったと感じています。それを、強く感じたのはアラブの春でした。SNSにより反政府デモが起こり、政府すら倒してしまう民衆の結束力の一助となりました。また、身近なところでいうと商談前から、その商談相手の情報を知ることができます。
情報化社会は人と人との関わりが薄くなり、人と簡単に繋がることができますが、逆に簡単に切ることができる社会だと思います。だからこそ、誰と繋がるかが大事なことだと思います。何を信じるのか、何を信じないのか、それを決める決断は結局誰が発信しているのかだと思います。結局は人なんですね。人と人との誠実な関わりによって人生は彩られます。「その人がどんな人であるのかを知るには、その人の周りにどんな人がいるかでわかる」。最近、この言葉の意味も理解できるようになりました。人との縁、時代との縁。縁あってこの時代に生まれました。何のために、何を残すために、そのためにどう時間を使うのか。人生は長いようで限られています。思うことがあれば、立ち止まって考えてみる。やりたいことがあれば、まずはやってみる。「今」その時を、付き合いたいと思う人と付き合う。付き合いたいと思えない人とは付き合わない。情報化社会はうそ、ごまかしがきかない社会。誠が如実に一気に拡散する社会。本物がより一層活躍する世の中であり、力を発揮する世の中だと考えます。情報化社会で活躍できる本物でありたいと思います。


2015/11/01