5G(ジェネレーション)

最近、時代の変化を感じる出来事がよく起こっています。沖縄でタクシーに乗ったときのことです。運転手は公道なのに百㎞近いスピードで飛ばしています。あんまり飛ばすので、その運転手に目をやると70代後半から80歳ぐらいの方でした。私は驚き「運転手さん、急いでいないので、飛ばさなくていいですよ。お歳は幾つですか?」と尋ねると「95歳」と言われました。高齢だとは思いましたが、まさか95歳だとは…。もう一つ質問を「耳は聞こえますか?」運転手さんは「耳は大丈夫、ただ目が見えづらい…」と答えました。沖縄の地で、超高齢化社会、まさに百年時代の到来を感じました。

 

もう一つ。近頃牛乳配達アルバイトの雇用ができません。いろんな媒体に、かなりお金をかけて募集しても一向に応募がありません。アルバイトを正社員に変えて、更に配達の仕事としては良い給与を提示しても、働いてもらいたい方からの反応はありません。思い余ってリクルートのプロに相談してみました。昔と今は刺さる言葉が違うとのこと。昔は「高い給与(お金)」に刺さる人が多かったようですが、今は「地域貢献」や「人の役に立つ」と言う言葉に刺さる方が多いようです。それは、今の20代が中高生の頃、道徳の授業で「地域貢献」「人の役に立つ」などを勉強していたことが理由のようです。時代の変化によりお金への執着や働く目的などが変化しています。地域の役に立つ・人の役に立つ、そのようなことができない企業は人の雇用も厳しくなる時代が到来したのかもしれません。

 

 

先に書いたように、人々のライフスタイルも生き方も時代に合わせて変化しています。そして、企業も時代の変化に合わせて変化できる企業しか生き残れないと強く感じています。そして、2020年より最も大きな情報化社会の変化が始まろうとしています。それが「5G(ジェネレーション)」です。携帯電話の進化を説明しますと、1980年に1G・携帯電話が誕生します。ここでは電話の機能しか有りませんでした。1990年2G・メール機能が追加され、携帯電話が話すアナログ機能から、伝達するデジタル機能に変化しました。この機能により飛躍的に仕事効率が向上し、仕事のできる人とそうでない人の差が大きく開く時代が到来し、格差社会の始まりを予感しました。2001年3G・検索機能が追加されYahoo、Googleなどの検索エンジンが世の中に誕生しました。なんでも簡単に調べることができる時代に入りました。2012年4G・動画、スマホゲームと進化し、動画配信を仕事とするyoutuberという職業が世の中に出てきましたし、ゲームもどこにいてもスマホで気軽にできるようになりました。1G~4Gの今までの進化は、困っていることや壁を越えるための技術革新でした。しかし、今回の2020年5G時代は何ができるのかわからないぐらいの革新(潜在的需要の発見)と言われています。5Gの大きな特徴として高速大容量・低遅延・多数同時接続の3つの機能革新です。災害やフェスなどで電話がつながりにくくなる事がなくなる、サクサクと動画が見ることができる。3時間の映画が3秒でダウンロードできるようになる、同時に多くの人がゲームに参加できる、VR・ARで音楽やスポーツがマルチアングルで見る事ができる、など驚くような変化が次々と起こります。

 

 

わかりやすい変化が起こるトヨタ自動車の未来を説明します。自動車の製造販売会社トヨタは国内でソフトバンクと技術提携し、自動車にインターネット機能やAI機能が装備され、北米ではUberと提携し、Uber用車輌のリース販売を始めました。Googleマップの進化、AI自動運転の技術とカーシェアリングの価値観が進んでいくと、無人の車が移動したい場所まで連れて行ってくれるようになります。この技術を安心・安全なものにするのに5Gは不可欠なのです。そして、移動手段として自動車を買う必要がなくなります。タクシー会社も必要なくなり、損保会社も消えて無くなるかもしれません。最近、大々的に「トヨタは自動車を売る会社をやめ、自動車を使ったサービスを売る会社に変わります」と広告しています。

 

「5G」は、今までとは桁違いなデジタル革命だと言われています。予測不能の革新をうまく利用できる企業が天下を取ると考えられます。時代が変わればモノ・サービスの価値も、仕事のやり方も表現方法も変わります。過去の栄光や成功は頭から消し去り、時代にあった新しいモノに置き換える必要があります。時代は昭和、平成、令和と移りました。時代によって、変わること、変らないことがあります。大切なことは自分の判断で、変えてはならないこと、変えなければならないことの選択をすることだと思います。イデオロギーの戦いから、情報の戦いへと変わり、信頼の戦いへと変化していくでしょう。人格、人間性のある人へ情報もモノも集まっていくように思います。

 

 

2019/12/01