Column 社長コラム
コロナ②
このコラムを書いているのは6月中旬です。普段は物事をあまり深く考える事のない私ですが、今回のコロナだけは今までに起きたアクシデントとは様子が違うことを直感的にビンビンと感じています。そんな危機感から、コロナ後の経済がどうなるのかを毎夜、本や You Tubeで勉強することが日常となりました。多くの専門家の見解はリーマンショックよりも桁違いの大恐慌が起こるだろう。そして、生き残るための必須事項は「危機を把握」することだと。大恐慌は、①ローカル②グローバル③ファイナンスの順番で起き、最初のローカルは主に中小企業の飲食、宿泊、観光、小売、住宅、エンタメなどの業種がステイホーム、3密回避で大打撃を受けます。次の段階のグローバルはやや深刻で、グローバルに活躍する大企業である航空会社、対中対米への販売を主にしている自動車産業にも容赦なく襲いかかります。最後のファイナンスは耐え切れなくなった大企業が倒産し、次々に連鎖倒産を引き起こし金融危機まで引き起こす、と予測しています。
過去の危機の歴史としては「バブル崩壊」「阪神淡路大震災」「リーマンショク」「東日本大震災」など十年に一度以上のペースで起こっています。そんな過去の教訓から、生き残るための心得として重要なのは、①キャッシュ(現金)②リーダーシップだと。キャッシュで大事なことは、常に残高把握をしておくことだそうです。固定費、人件費を大幅削減して身軽になっておくこと。生き残ることを最優先にした生き残り優先順位経営が必要です。そして、アフターコロナで必要なリーダーシップは独断即決と朝令暮改。調整型経営者では厳しいと言われています。またいつも最悪を想定することができ、それに対する策をいくつも用意できていること。そして、同時に反転攻勢の意識を持っているリーダーでなければならないとのことです。コロナ後に勝つために、今やるべきことは会社のシステムから働き方まで、全てを見直すことです。基礎疾患を持っている人の重症化リスクが高いのと同じように、会社も基礎疾患があるとアクシデントを乗り越えることができません。このコロナを機に、事業、組織、財務など、全ての日本的経営から脱却する必要があります。雇用においても、新卒者を大量雇用して同じように全ての人を育てる経営では未来はありません。多様な未来を予測し、それに合わせた多種多様な人材育成を心掛けなければなりません。一番変わるべき点は全社あげてのデジタル化です。コロナ以前はデジタル化できたらいいね、でもよかったのかもしれませんが、コロナ後はデジタル化できていないとその企業の未来はありません。グローバル×デジタルがキーワードで、コロナ禍では人の移動に制限がありますが、物・サービスの移動はグローバルに動いていくことが重要で、グローバル×デジタルにフィットするマインドがないと淘汰されてしまうでしょう。未来も成長し続けることのできる企業は、今のところ、アメリカと中国にしかなく、日本にあるとしたらメルカリだけだそうです。十年に一度、必ずアクシデントはくると自覚し、復旧ではなく復興する気概で、マインドを見直さないといけません。
ある方から、「できる人とできない人の違い」という文章を贈られました。
『できない人は言葉で説得し できる人は行動で説得する
できない人は話したがり
できる人は聞きたがる
できない人はお金を求め
できる人は成長を求める
できない人は過去にこだわり
できる人は未来にこだわる
できない人は不可能と思い
できる人は可能に思う
できない人は他人のせいにして
できる人は自分のせいにする
できない人は一人で頑張り
できる人はみんなで頑張る
できる人もできない人も能力にほとんど差がない
ほんの少しの意識の差によって結果に差が生まれる』
この文章に書かれているように、できる人とできない人の差はほんの少しです。人生を揺るがすような大きな危機は定期的にやってきます。その危機をどのように受け止め、どのように行動するかで人生の明暗が分かれるといっても過言ではありません。今回のコロナは皆に危機をもたらしました。それならば前を向いて、前向きに受け止め、乗り越えていこうと思います。
もう一つ、「人生を充実させる6か条」
①目標②困難③努力④あきらめない⑤自発的⑥仲間
2番目に困難があります。困難から逃げるとつまらない人生ということです。
皆さん、頑張りましょうね
最後に、お客様のお役に立ちたい一心でマスクを中国から輸入しましたが、入荷が遅れ皆様に大変ご迷惑をおかけしました。心からお詫び申し上げます。
2020/08/01