Column 社長コラム
やりたい事だけやって生きる
今年、経営する寿司屋の店長が亡くなりました。昨年の暮れに背中が痛いと言い検査したら膵臓癌ステージ4で、検査から約3ヶ月でした。また、ゴルフや海外旅行など楽しくお付き合いさせていただいていた神戸JCの先輩が大動脈解離で突然、亡くなりました。全く予期しない出来事で友人一同悲しみに暮れました。2人とも、まだ60代という若さでした。この出来事以降、「命には限りがある」と言うことに気付かされると同時に、今後の時間の使い方について考えるようになりました。これから何年生きるのか、私自身の寿命はわかりませんが、「時間の使い方=命の使い方」だと思います。1日1日を無駄にせず「楽しい事だけ(やりたい事だけ)やって生きていく」そして、後悔のないように「やり残した夢を叶える」、そのような生き方をする、そんな心境になりました。
やりたい事だけやって生きるためには、今のやっている事を整理整頓しないと身動きが取れません。整理整頓すべきことを考えてみると、①牛乳宅配事業:南は九州、鹿児島から北は栃木や茨城まで広げに広げた牛乳店舗・26店舗が稼働しています。②新規事業:数多くの会社を立ち上げ、うまくいかなかった事業もたくさんあります。③青年期から長い間、尼崎青年会議所へ入会した関係から派生した多くのお付き合いの数々があります。これらにどう向き合っていくのか?
やりたい事だけやって生きていくには、①②③を、整理整頓しなければならないと考えました。①は牛乳宅配ビジネスモデルを未来も存続可能なビジネスモデルへの変換に取り組みながら、リーダーの育成が必須だと考えています。牛乳宅配ビジネスモデルは普段の配達では気づきませんが、お客様の「タンスを動かすのを手伝って」という要望や「電球変えて」とお困りごとを解決できます。また、お客様から果物や野菜をもらったりする事も多々あります。こういったお客様と配達員の関係は他のビジネスモデルでは中々、真似できません。高齢化していくお客様に寄り添い「お困りごとの解決」をするビジネスモデルへ変換しようと動き始めました。牛乳配達以外の日程で定期的にお客様のお宅へ伺い話をしたり、野菜、果物、惣菜、弁当などを持って行ったりお客様のニーズに対応できるビジネスモデルにしようと試行錯誤しております。②は、夢とロマンを追いかけ新規事業を多く手がけました。会社を作り、資本を入れて、始まりました。新しいビジネスを始めるたびに会社ができていきました。その新会社が中々思い通りにいかず、繰越欠損金だけが残り、あまり動いてない会社が多くあります。私にもしものことがあれば、その繰越欠損金が相続として家族に支払いの責任が生じてしまいます。それは、本当に申し訳ない事態となります。そのため、それらの会社を休眠、合併して整理整頓を始めました。また、それに追随して、経理、財務の仕事の効率化などにも着手し、無駄を省くべく改革を始めています。③の尼崎青年会議所コミュニティは、経営者としての私を成長させてくれた根幹ともいえる組織です。しかし、30年以上の年月の中で、ある先輩とのコミュニティで関わっていた団体では先輩が亡くなってしまい、今後どうしたものかと考えておりました。また私自身に時間の余裕が無くて参加できなかったりしているコミュニティが多くあります。これは、おそらく今こそ断捨離の時期が来たのだと思っています。
断捨離という自己改革をしながら、新たなことを始めていければと考えています。新たなことを始めていく話は、次回書こうと思います。