Column / 社長コラム 社長コラム

2017.12.01

人生

あれこれ未来について深く考えてこなかった私ですが、最近よく残りの人生について考える機会があります。生きていると色々ありますが、病気を患い若くして亡くなった友人、会社が倒産し消息不明になった先輩など、そういう出来事に遭遇するたびに、我が身を振り返り、後何年元気に動けるのかなど考えてしまいます。これまでの55年の人生は楽しく愉快に過ごすことができ、自分なりに満足しています。人生の半分以上が過ぎた我々世代は、商売している人も会社勤めの人も最終着地点がそろそろ予測できる頃だと思います。しかし、どういう訳か、私の人生は全く未来や着地点が見えません。それどころか、まだ夢の入り口をウロウロしている気がしています。

6、7年前より、人生のテーマを「努力」から「楽しむ」に変え、全てのリミッターを外し、自由に生きるようになりました。大きな変化は「出会い」の変化でした。良き出会いは良き結果をもたらし、良き人生へと導いてくれました。多くの「出会い」により多くのビジネスパートナーと一緒にビジネスを始めました。私のビジネスパートナーとして最適な条件は行動力がある人です。何かを手に入れたいと思ったときに行動に移せるか、移せないかが重要です。ビジネスをするにあたり、能力をつけるとか、資格を取るなど、自分を有能にしていけば、ビジネスが上手くいくと思われがちですが、決してそんなものではありません。能力や経験は努力次第で積み上げることは可能ですが、行動力というポテンシャルは、思考を変えなければ身につきません。成功したビジネス、失敗したビジネス、色々と経験した結果、自分の頑張り次第で届く範囲もありますが、一方でどんなに頑張っても及ばない範囲もあることを理解しました。また、成功するビジネスというものは、宇宙の真理に背いた自分本位の欲望によって成そうとしても、滅多に成功するものではありません。自分の欲望から離れ、自分以外の何かのために励むことが成功に近いように思います。

その上で今年は人生最大の「出会い」がありました。その「出会い」は私をメキシコという国に導き、本腰を入れてメキシコでビジネスを取り組むきっかけを与えてくれました。メキシコは地球の反対側に位置し、飛行機で14時間かかり、麻薬の犯罪組織が蔓延り、治安も悪く、砂漠とサボテン、東洋人が居ない、このようにあまり馴染みがなく、決して良いイメージは無いと思います。「なぜメキシコ?」聞かれると「直感」としか言いようがありません。周囲から「やめといたら」という囁きが聞こえてきそうですが、私自身はワクワクドキドキ、思春期の頃に味わった感覚が蘇り「メキシコ大冒険の始まり始まり~」と、このような気分です。
幸せな人生とはどんな人生か、「辛いことや悲しいことが少なく、嬉しいことや楽しいことが多い人生」だと思います。人生は一度きりです。やりたいことをやり、生きたいように生きる。最近お気に入りの座右の銘は「意思あるところに道はある」です。経営者として人様の役に立てるようになりたい、日本人として日本の役に立てる人でありたい。そして、自分自身のベストはどこにあるのかをいつも探りながら、「年齢は関係無い、いくつからでも挑戦できる」「後悔のない生き方をする」。これらのことをモットーとして、残りの人生を歩みたいと思っています。そんな私の生き方に対し、理解をしてくれている家族や社員、多くのお客様に支えられている私はつくづく幸せ者ですね。

今年も一年お世話になりました。ありがとうございました。

2017/12/01