Column / 社長コラム 社長コラム

2024.07.01

異業種交流会〈3〉

 異業種交流会2では、私が尼崎青年会議所主催の異業種交流会(JC)に参加した経験から『人を動かす力』について筆を執らせていただきました。今回は「動く練習・出ていく練習」について書きたいと思います。
 「動く練習・出ていく練習」とは言葉の通り、様々な場に赴き、人と会うことです。
「フットワークが軽い」という言葉がありますが、フットワークの軽さは中々鍛えることができない潜在能力(ポテンシャル)だと思います。しかし、JCに没頭し、毎日のようにJCで会議や事業に出掛けているうちに、自然と動く練習、出ていく練習ができました。
もし仕事を増やしたい方がいた場合、私は「動く練習・出ていく練習」をお勧めします。
例えば、ある日プロアスリートの所属するマネージメント会社の社長からこんな相談がありました。
「仕事が減っています。どうしたら増えますか?」
こういうときに私は「日々の生活習慣」を質問します。
ちなみに、そのときにわかった生活習慣は次のようなものでした。
【マネージメント会社の社長の生活習慣】
同じ時間に起床→会社へ出勤→仕事→同じ時間に帰宅→自宅で家族と共に食事
これを毎日、繰り返していることでした。私は「週末ぐらい、家から出て行き、誰かと食事したり、話をしたりする必要があると思いますよ」とアドバイスしました。家族と過ごすことが悪いのではなく、週末も家で過ごしているようでは仕事が増えるわけが有りませんからね。
JCをやっていると多くの出会いがあります。どんな人と出会うか。出会いは、その後の人生を大きく変えていきます。まさに「出会いは人生を変える」という言葉通り、人生の問題を解決してくれたり、人生に喜びを与えてくれたり、人生に彩りを与えてくれます。今までの経験から出会いの法則を言いますと、ステージが大きく違う場合は、出会ってもお付き合いには至りません。逆に近いステージの人とは付き合いが始まっていきます。私は「リトルフレンズはビッグフレンズの友達 リトルチャンスはビッグチャンスの友達 リトルドリームはビッグドリームの友達」だと考えています。リトルをたくさん集めるとビッグにたどり着きます。まさに、出会いは人生を変えます。
 最後に私にとってJCでの1番大きな学びは、「ギブの精神」を知ったことです。
私たちは子供の頃からテイクしか学びません。取ることばかりです。勉強して、良い学校へ入って、良いところへ就職して、良い給料をたくさんもらい、良い年金をもらう。私も最近わかったことですが、企業経営で成功するにはテイクが必要ですが、大成功するにはギブが必要だと思います。取るのではなく与える。世の中の人に必要とされる。世の中のタメになることをする。その企業の存在が地域貢献、社会貢献に繋がっていると自ずと大きな企業になれるように思います。日本は宗教心があまりないので、わからないと思いますが、欧米では物心ついた頃から毎週日曜日は教会に通い、ギブを勉強する機会があります。成功に最も必要なギブを学べるのがJCです。