Column 社長コラム
経営改革〜チームづくり編〜
私は多くの経営者から過去いろいろな場面で「デミックは増富社長と幹部社員の未来の描き方に大きな違いがありますね」とよく言われてきました。他社の経営者からはそう映っているんだ、と深く気に留めていませんでした。しかし、今回、店舗改革に乗り出してわかったのは、社長と幹部社員、その先の店舗責任者との考え方に違いが大きければ大きいほど改革が困難になるということがわかりました。私が話す改革内容や目的の解釈にずれが生じた場合、改善のために指示を出しても表面上の作業しかできず、問題の本質を解決するための手段や優先順位がわからない、そんなことが多々起こります。ではなぜ、他社とは違い社長と幹部社員との考え方に差が生じるのか、考えてみました。すると、社員が成長できるような指導ができていなかったのではないか、また、私自身が社員とともに成長せずに自分だけが勝手に成長する行動をとってしまった、などいくつかの問題点が浮きあがりました。私の性分の問題だと思いますが、「自分で考える」「すぐに自分で動く」いつもこうです。幹部社員に相談する時は、たくさんのことをやり過ぎて、身動きが取れない状況になった時です。当然、幹部社員に仕事がまわってくる時には、やるべきことがあらかた決まっていて、私が指示するので、そこに幹部社員の考える余地が無い場合が多かったように思います。
経営改革に一番必要な「チームづくり」を、どのように着手するかを考えても即効性のある手段が見つかりません。しかし、一点、有効な手段はあります。それは、私と共有する時間を増やす、という方法です。これが改革のキモだと感じています。「良いチームをつくる」そのためには、成長できる環境が必要不可欠です。人が成長し、チームを強くするために『社長道場』と称して幹部社員との共有する時間を増やし、未来ビジョンを共有し、事業計画をともに作成していきながら、社長と幹部社員が共に学ぶ時間を作ろうと考えています。元プロ野球監督である野村克也氏の言葉に「勝ちに不思議な勝ちあり 負けに不思議な負けなし」とあるように、ラッキーが続き勝たせてもらうことがあります。しかし、逆に負けには必ず確かな理由があります。まずは負ける原因を潰す。そして、勝つためには、短期・中期・長期の戦略、スケジュールを決めて、人それぞれに対する役割分担と目標設定を定める。収支表だけを見ていてもわからない、原理原則を知らなければならない。社長と社員ではダメ、人と人、仲間と仲間でなければならない。そのためには、共有の時間を作り、お互いを知る必要があります。戦略と戦術、改革について話し、店舗づくり、スタッフ育成、どうしたらお客様に喜ばれ、地域に貢献できるのか、考えてみます。原点に戻り、常に原理原則を見据え、社員と共に歩もうと思います。
「運命は変えられるか?」私の答えは「YES」です。
「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」
この言葉は私の大好きな言葉です。この言葉には正しいプロセスを経て努力すれば、必ず幸運に恵まれる時がくるという私の考え方が言い尽くされています。運の強さとは、運そのものの強い、弱いだけではなく、運を引き出すために努力を続けたプロセスも含まれると思います。
「社員と共に努力する。努力して運を強くする。強くした運を重ねることによって運命も変わる」そう信じて改革を続けていきます。
2023/10/01