Column / 社長コラム 社長コラム

2025.05.01

自己重要感Vol.2

 前回に続き、今回も自己重要感について掘り下げて書かせていただきます。
自己重要感について触れる前に書いておきたい話題があります。それは「成功」についてです。成功には色々ありますが、大きく分けて2つあるように思います。1つは社会的な成功(事業の成功、金銭的な成功)。もう1つは、人としての成功(自己成長、心の豊かさ)。この2つの成功には、共通して無くてはならない力があります。商売するにも、人材育成するにも、サラリーマンとして企業に属して働くにしても、結婚生活においても、これが無ければ絶対に上手くいかない力。逆にいうと、ここさえできていれば、何をやっても上手くいく必要不可欠な力。それはズバリ「人を動かす力」であると思います。今回のコラムでは「人を動かす力」のことを、その人の為に他者が自然と動きたくなるような、「人としての魅力」であると定義づけて書き進めてみます。
仮に今、上手くいっていない人に「人としての魅力」が足りていないとすると大変です。店にお客さんが来ないのも、彼女ができないのも、人を育成できないのも、魅力がないが故に上手くいきません。成功に必要な「人としての魅力」は、人生を大きく変えるために必要不可欠な力だと考えます。
 過去を振り返ると、江戸時代から昭和初期までは家柄の時代でした。日本では権威で命令することが、「人を動かす力」を意味していたように思います。しかし、現代の日本でそれをやると反感を買ってしまい、まず人は動かなくなります。なぜならば、日本の国は豊かになり、権威によって無理強いされながら働かなくても、生活が支えられる社会環境が整っているからです。権威で人を動かす時代は終わりました。では、どうすれば人が動くのか?その根幹にあるモノが人の『魅力』で、これこそが他者を動かす原動力です。これからは、ますます人を動かす力が大切な時代が来るように思います。地位や肩書きではなくて、その人の人間的な魅力が成功の命綱になってきます。これまでの時代では、「あなたの仕事はなんですか?」「あなたの役職はなんですか?」と問われていました。それが、「あなたはどんな人ですか?」と問われる時代へと変化し、新しい価値観の時代がやってきたように思います。
この新しい価値観に対して経営者としての自分は、どんな言葉をかければ良いか?どんな態度を取れば良いか?それを考えることが、私の1番の課題だと思っています。
 では、どのようにして「人を動かす力」や「人としての魅力」を磨いていけばよいでしょうか。それは次回のコラムにて書かせていただきます。