Column / 社長コラム 社長コラム

2018.10.01

豪雨

今月は「平成30年7月豪雨」の7月6日の私の出来事を書かせていただきます。今回の豪雨災害により亡くなった方々へのご冥福をお祈りいたします。「平成30年7月豪雨」とは6月28日から7月8日にかけて、西日本を中心に北海道や中部地方など全国的に広い範囲で記録された台風7号および梅雨前線等の影響による集中豪雨のことを言います。これまでの豪雨に比べ、広い地域で2日あるいは3日間の雨量が多いのが特徴で、西日本から東海地方にかけて、多くの地点で48時間、72時間雨量の観測史上最大値を更新しました。死者220人、行方不明10人、重傷69人、軽傷335人、全壊5,236人、半壊5,790人。気象庁は「今回の豪雨が過去の豪雨災害と比べて、極めて大きなものであった」とコメントしています。

私の7月6日は下のような予定でした。当日のメインイベントは大阪のプレスキルという有名なフレンチレストランでの、私が幹事役をしている十日会例会&懇親会の開催でした。東京のホテルにて朝6時に起床し、台風の影響も心配しながら羽田空港へ。飛行機は無事に飛び、時間どおり9時過ぎに伊丹空港に到着。空港からデミック本社へ移動中、商談相手から「高速道路が豪雨のため渋滞で動かないので商談を延期してほしい」と連絡がありました。本社へ帰る用事もなくなったのでロータリークラブ例会出席のため尼崎へUターンします。またまた尼崎へ向かう途中に、例会中止の連絡がありました。7月第1例会は年度替わりで新会長に代わる特別な日なので、楽しみにしていた新会長の挨拶を聞けず残念に思いました。14時、16時の商談、21時の交流会は交通状況を考慮してこちらから中止を申し出ました。12時の段階で18時の十日会の「開催か中止か」会長との協議の上、今のまま降りが優しくなっていけばと、様子を見ながら開催する方向でとの結論に至りました。しかし、雨は少し優しくなったものの降り続き、雨の危険性は時間を追うごとに増し、武庫川をはじめ尼崎を流れる河川の決壊が危惧される事態となりました。午後4時、JR、阪神電車に続き阪急電車もストップ。そこで中止を決定しメンバーやご婦人を含め約50人に大至急連絡しました。

東京から帰ってきたものの、全てのスケジュールが中止となりました。普段は自分の未来が詰まったスケジュール帳を見ながら一つ一つの仕事を楽しみながら進めていくのですが、この日は十日会の開催・中止の決断をするために大阪での待機を余儀なくされました。そこで普段できないことをやる1日にすることにしました。まず、なかなか食べに行けない尼崎 武庫之荘にあるお好み焼き「茶利」で昼食を食べました。その後、一度行きたかった大阪 西成にあるスパ・ワールドへ行き、世界の風呂を体験しました。風呂に携帯電話を持ち込み雨の情報収集をしている時に、阪急電車ストップの一報を受け十日会中止を決断し、全てのスケジュールが無くなりました。やれやれという気持ちで自宅へ帰ろうと車を走らせると、自宅へ帰る道路が高速道路もそれ以外の道路も全て通行止めでした。結局自宅へ帰れないことが決定しました。またまた、普段できないことはないかと考えました。なかなか会えていない知人に連絡し食事に付き合ってもらいました。知人との楽しい時間を終え、さて宿泊はどうしよう。普段宿泊するようなホテルも少し空きがありましたが、それじゃあ面白くないので、一度前からサウナのカプセルホテルに泊まってみたかったので「サウナ大東洋」に宿泊決定。大東洋ではのんびりと風呂、サウナを楽しみ、ダラダラと食事をしながら、休憩場にいる多くの人たちとサッカー観戦。結構多くの人たちがカプセルホテルを利用していることに驚きました。カプセルホテルというだけあり、本当にカプセルになっている個室にてベルギーVSブラジル戦を観ながら就寝、意外と楽しい一日となりました。

雨が降れば傘をさす。傘がなければ風呂敷でもかぶる。それもなければ濡れるしかない。
雨の日に傘がないのは、天気のときに油断して、その用意をしなかったからだ。雨に濡れて、はじめて傘の必要を知る。そして次の雨には濡れないように考える。雨があがれば、何をおいても傘の用意をしようと決意する。これもやはり、人生の一つの教えである。
わかりきったことながら、世の中にはそして人生には、晴れの日もあれば雨の日もある。好調の時もあれば、不調の時もある。にもかかわらず、晴れの日が少しつづくと、つい雨の日を忘れがちになる。好調の波がつづくと、ついゆきすぎる。油断する。これも、人間の一つの姿であろうか。
このことをいましめて昔の人は「治にいて乱を忘れず」と教えた。仕事にしても何にしても、この道理はやはり一つである。
雨が降れば傘をさそう。傘がなければ、一度はぬれるのもしかたがない。ただ、雨があがるのを待って、二度と再び雨にぬれない用意だけは心がけたい。雨の傘、仕事の傘、人生の傘、いずれにしても傘は大事なものである。(雨が降れば 松下幸之助. 道をひらく. PHP研究所, 1968)

<7月6日のスケジュール>
6時 起床
7時 ホテル発
8:00羽田→9:10伊丹
10時 本社にて商談
12時 ロータリークラブ例会
14時 大阪にて商談①
16時 大阪にて商談②
18時 十日会例会 懇親会
21時 交流会

2018/10/01