Column / 社長コラム 社長コラム

2023.04.01

現役新年例会2023

今回のコラムは2023年1月に行われた、尼崎JC(尼崎青年会議所)現役新年例会での挨拶を抜粋してお届けします。尼崎JCは他のLOM(国家青年会議所の中に属する各地青年会議所)と違い、どこへ行っても「尼崎さん」と敬ってもらえます。なぜ敬ってくれるのか?それは尼崎JCのレジェンドである鴻池祥肇先輩が日本JCの会頭に成られたからです。それも、ただ会頭になったからではなくて、圧倒的に不利な状況からLOM一丸で日本一を取り、伝説になるような素晴らしい会頭をされたからなのです。そして、鴻池先輩を支えた先輩方の立ち振る舞いが素晴らしかったから、全国のLOMから敬われるようになったのです。今でも尼崎JCに色濃く残っている「規律や礼儀を重んじ、先輩を敬う伝統」、これこそが尼崎J C 道であり、全国のLOMから尊敬される所以なのです。
鴻池先輩がどんな経緯で会頭になったのか?鴻池先輩の前の前の会頭が「麻生太郎」、その次の会頭が「井奥貞雄」、鴻池先輩は井奥会頭の副会頭をされました。その時に、麻生直前会頭から「井奥の次は大阪と決まってるから爪を伸ばすな」と釘を刺されましたが、「鴻池を日本JCの会頭にする」という想いは、鴻池先輩も鴻池先輩を支える先輩方も微塵もぶれませんでした。しかし、尼崎JCの長老方は「スポンサーLOMである大阪J C に刃向かうなんて、もってのほか」と大反対でした。
この困難を乗り越えるための作戦を考え、実行したのが竹瀬元紀先輩だったとのことです。日本JCの役員たちは東京や各地で会議をしていますが、会頭は会議が終わると立場
上遊びに行くわけにいかず、一人でホテルにいることが多いらしいのです。鴻池副会頭に必ず帯同していた竹瀬先輩が会頭の部屋に電話をいれて「尼崎の竹瀬です。鴻池に申しつかりました。飲み物は足りていますか?タバコは切らしていませんか?他、何かご用はあれば申し付けください」そう言って、いつも連絡を入れました。その時に、何かあれば部屋まで届ける。これを、どこへ行っても、どんな状況でも必ず続けました。結局、井奥会頭は尼崎JCの気遣いや心遣いに心動かされて、鴻池先輩を次の会頭に使命することになりました。
会頭になられてからは、どんな場所でも、どんな環境でも、すばらしい挨拶をされ、聞いている方々を魅了しました。当時、鴻池会頭を最も支えたのは森本清先輩(当時は秘書)でした。鴻池先輩は「森本はどんな広い会場で挨拶していても、まっすぐにこちらを見ていてくれた。何か問題がある時も、目でそれを察知して解決してくれた。
森本ほど立ち姿が美しい者はいなかった」このように仰っていました。会頭になる以前から続く「規律や礼儀を重んじ・先輩を敬う」この伝統が鴻池先輩も、鴻池先輩を支えた方々も一貫していたので、全国のLOMから敬われるようになったのです。
私はシニアクラブの会長として、目標が2つあります。1つ目は、毎年誕生する現役理事長のやりたいことをシニアとして思いっきり支援する。今年は55人スタート、人数の減っ
た現役の人数を元の姿に戻してもらいたい。こんな願いがあるので拡大で何か必要なことがあれば言ってください。現役とシニアは一対です。現役が衰退すれば、シニアも衰退していきます。100人以上のLOMに戻すべき努力をお願いします。
2つ目は、尼崎シニアクラブを日本一にすることです。近隣のJCに目をやると、シニアクラブがおとなしいLOMも多くあります。しかし、全国に目を向けると毎月懇親会を開
催し、100名以上のメンバーがシニアクラブに集い大いに楽しんでいるLOMもあります。尼崎はゴルフや旅行の同好会があったり、レジェンド会と称してお祝い会があったり、集まりやすい環境があります。しかし、日本一かと言われたら、上には上が…。もっと多くのメンバーに参加していただき、もっと活気のあるものにしたいと考えています。目指せ日本一のシニアクラブ。
2023/04/01